ドイツの喫煙事情 その2
昨日ドイツでタバコを初購入したので報告記事です。主に注意書きの違いについて紹介します。
▲左が日本で買ってきたもの。右がドイツで購入したもの。
本当は同じ銘柄を見比べてみたかったのですが、近場でゴロワーズのレジェールを扱っている店を見つけられていないのでとりあえずブロンドの青との比較です。
パッと見てどう思うでしょうか。
左の日本版は、パッケージを背景として保護色の文字で細かく注意書きが掲載されています。しかし、右のドイツ版はパッケージの上から貼り付けたような白地の背景に大きく警告書きがされています。
"Rauchen kann tödlich sein" 「喫煙は命取りになるものです」あるいは「喫煙は死につながります」といったところでしょうか。
▲裏面比較
"Rauchen verursacht Schlaganfälle und Behinderungen"「喫煙は脳卒中または障害を引き起こします」
注意書きの目立ちっぷりで言えば、明らかにドイツの方が上を行っています。書いてある内容にはそれほど大きな差はないかもしれません。
ただ、情報量という観点では日本の方が詳細です。URLまで書いてありますし。とはいえ、喫煙者がわざわざこのURLを入力してwebサイトを見るとも思えません。いっそのことQRコードでも貼り付けてあれば、もう少し周知効果がありそうなものです。
なんというか、日本版はデザインに気を遣った注意書きという感じがします。ドイツ版は半分は注意書きスペースに使われているので、パッケージデザインという点ではちょっと...と思う方もいらっしゃるかもしれません。その分メッセージのインパクトは強いので、「注意書きの内容を確実に目に入れさせる」という目的に叶ったデザインではあります。
また、汚れた肺の写真が掲載されているパッケージなどもあり、今回写真を掲載したものはまだ控えめなほうだったりします。
お値段は、やはり6ユーロが相場のようです。日本の倍ほどでしょうか。
ここまでの情報を見てみると、ドイツは喫煙者に厳しい環境づくりがなされているかのように思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ところが、その1の記事で書いたように喫煙者は老若男女を問わず多いうえ、歩きタバコまで平然と行われています。屋内はほとんど禁煙となってはいますが、それでも分煙されているとは言い難い印象です。
喫煙者はさておき、ドイツに住む非喫煙者の方々はこの状況をどう思っているのでしょうか。機会を見つけて聞いてみたいと思います。