続・Wuppertal留学日記

2016年10月から2017年3月頃まで、再度留学する機会に恵まれました。前回に引き続き、大学の様子や体験などを書き残していこうと思います。

2016年12月4日(日):晴れ アーヘン

今日は、ポーランドの彼と日本の友人と三人でアーヘンに出かけました。アーヘンの大聖堂は歴史に興味があるならば見るべきだ、との彼からの勧めです。

アーヘンはセメスターチケットの有効範囲内なので無料で訪れることができます。
市内ではクリスマスマーケットも盛大に開かれており、賑やかでした。
ですが、到着後まずはAachener printenというこの地方の伝統菓子の店で一通り有名なものを食べて昼食としてしまいました。

続いて大聖堂へ向かったのですが、ここにはカール大帝の玉座があるのだそうです。拝観料の2ユーロを払って見に行ったのですが、玉座という割には非常に質素でした。

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▲ 横から見た図

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▲ 非常に冷たそうな椅子です

夕食はBrauhausで済ませ、Wuppertalへ帰ってきたのですが、ポーランドの彼が家に招いてくれました。日本酒やらウイスキーやらを蓄えており、あれこれ飲まされて参ってしまいました。

彼は今、本の翻訳のアルバイトをしているそうなのですが、一冊丸々翻訳しておよそ10万円程度の収入になるのだそうです。本の翻訳作業の相場を知らないのですが、彼曰くこれは非常に安い金額なのだそうです。その仕事は、ドイツの本をポーランド語に訳すという形のため、ポーランドから報酬を得る形になっているようでした。「ポーランドの経済状況はこんな状態だからドイツで働きたい」と言っていました。働くといっても彼は哲学専攻のドクター学生なので、教授になることを目指しているのだそうです。

「君もドイツでドクターに進んだらいいよ。興味にも合致しているんだし、奨学金などの応募もそんなに難しくない。絶対やってみた方がいい!ドイツ語がそこそこ話せるんだったらいける!」と激しくプッシュしてくれたので考えてしまいました。私は二年前と相も変わらず、将来に対するビジョンのない無軌道学生のままなのです。物事に対する自信もないままです。このあたりの精神性についてはほとんど成長していません。いつまで甘えたことを言っているんでしょうね全く。

酔っぱらってきたら彼がポーランドの音楽を紹介してくれました。心地よい音楽だったのでここで紹介しておきます。

 

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▲ Marek Grechutaという人なのですが、ポーランドでは誰もが知っているとのことです。

彼曰く、ポーランド語はロシア語よりも音が柔らかくてかわいいのだそうです。

"シュ"とか"チャ"とかそういう音がロシア語をより柔らかくした印象を与えるというのが彼の主張なのですが、いかがでしょうか。僕はロシア語の響きも好きなのでどちらがいいとも言い難いところです。

確かに聞いていて耳に心地よい言語です。いくつか単語を教えてもらったのですが、もはや一つも思い出せません。挨拶くらいはできるようになりたいのですが、あと三回くらい教えてもらわないと記憶に定着しないような気がします。